知識と日陰の備忘録

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BFにおけるデストロイフェニックスガイの出張性能についての小考察〜前編〜

こんにちは!先日、OCGインストラクターのTetsuさんが主催の「哲会リモート」というリモート交流大会に出場して、またも懲りずにカリユガBFを握ってきたアキーシャです!マッチ戦4回戦で1-2-1という負け越しの結果となってしまいましたが、非常に楽しめました。

 

使用したデッキはこちら

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基本的なデッキのコンセプトや動かし方については以前紹介したものと変わらないので、そちらをご覧ください。

 

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今回の記事では、前回からの変更点と、採用したギミックで気になった部分についての小考察をおこなっていきます。それでは、よろしくお願いいたします。

 

記事を読む前に「そもそもお前誰や?」ってなった方はこちらをどうぞ

 

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 新たな構築における変更点

大きな変更点は2つあります

 

⑴<金満で謙虚な壺>の採用

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「展開が通りさえすればターンスキップを強いることができる可能性がある+展開に必要な札のサーチ手段がない+マストカウンターとなる手札誘発を突破する方法が必要」といったBFの弱点を克服しうると考えて採用しました。展開デッキなのにEXデッキコストにしていいのか?という疑問を持たれるかもしれませんが、このデッキのように「強いカードを何が何でも通して勝つ」というコンセプトを持つ場合、展開に必要となるカードは毎度同じものになることがあります。ということは、「展開には不要だが事故回避等の理由で採用しているカード」が存在しうるということになり、それらのカードは理想展開ができそうな場合は完全に腐るカードとなります。そういったサブウェポン的なカードをコストで飛ばして勝ちを拾いに行けるのであれば、それはとても価値のあることだと思います。

以上のことから、「カリユガ展開に必要なカードをサーチするために、不要なEXを使って発動できるカード」という条件を満たす、<金満で謙虚な壺>を採用しました。

 

⑵デストロイフェニックスガイ出張

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最新弾BURST of DESTINYで登場したD・HEROの新規融合モンスター。正直いって、こいつはまじで強いです。デッキ融合カードである<フュージョン・デステニー>を<捕食植物ヴェルテ・アナコンダ>で叩き落としてデッキ融合できます。各方面で出張セットとして注目されており、関連パーツが軒並み高騰するなど、現在最もホットな話題と言っても過言ではないでしょう。

そんなデストロイフェニックスガイ出張ですが、BFへも出張が可能であり、かつ相性も良いのではないかと考え、採用しました。

 

デストロイフェニックス出張とBFの親和性について

これは、そもそもBFの強みとして、「モンスター2体が一瞬で並ぶ」という点があるのが前提となる話です。

 

※BFについての個人的考察はこちらの記事で詳しくやっております

 

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アナコンダの召喚条件を簡単に満たせるため、よほどの手札事故が起きない限り基本的にアナコンダ→効果起動までいけます。これのなにが強いかっていうと、BFの弱点をうまくカバーできているという点なんですね。アナコンダフェニックスの出張でカバーできるBFの弱点は3つあると私は考えます。

 

1つ目は、「BFが基本的には3枚初動である」という点です。モンスター2体を並べるのが比較的簡単なテーマでありつつ、2枚じゃ大した動きができないというのが現状です。これを踏まえると、いかに初動を確保するかを考えてデッキを構築すべきなのですが、そうは言っても事故は起こるもの。その際のカバーとして、アナコンダが非常に役に立ちます。

 

2つ目は、展開中に妨害をもらった場合での機能です。BFはモンスターを特殊召喚しやすい特性を生かした展開ができるテーマですが、<RR-ワイズ・ストリクス>に対して妨害を受けた際にそこで展開がストップしてしまう場合があります。せっかく3体のBFを揃えても、止まってしまうのです。そこで、ワイズストリクスと余ったBFでアナコンダになれば、ひとまず1妨害たちます。サブルートとして仕込むのには優秀であると言えると思います。

 

3つ目は、デストロイフェニックスガイの場持ちの良さです。BFは息切れの激しいテーマであり、リソースの回復がしづらいという問題点があります。そのため、一度形成した盤面を崩されると、非常に戦いづらくなってしまったり、中途半端な展開で止められたりすると、再展開が難しくなるという点が弱いです。しかし、展開途中で出すことができるデストロイフェニックスガイは、場持ちも非常に良いため、ある程度長い戦いでも耐えることができます。

 

これらの点がBFの弱点をカバーしていると言えるため、デストロイフェニックスガイをBFに採用する価値が生まれます。

 

さらに、<BF–毒風のシムーン>を使って展開すると、EXデッキからの特集召喚に、闇属性の縛りが発生しますが、アナコンダ→フェニックスのルートはこの縛りでも機能します。この点でも、BFとの相性が良いと言えるでしょう。

 

実は過去にも使用していたアナコンダ出張

実は私、以前同じような理由でアナコンダ出張を採用したBFデッキを使っていまして、1度だけですがシングル公認大会でBFで優勝したことがあります。その際に使用したデッキがこちら。

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当時出張させていたのは悪名高き<超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ>です。

私は「デストロイフェニックスガイはドラグーンたり得ない」と考えていて、別の役割を持つカードだと考えていますが、見かけ上のギミックは変わらないので、採用して弱い動きではないということは確かです。

 

リモート哲会で回してみた感想

まず強かった点は、シムーン始動時のケアができる点です。

BFにおいてアナコンダ出張を採用する際の最大のメリットは「シムーン始動時の増Gの止まりどころで1妨害構えられる」という点です。相手に2ドロー与えてしまいますが、今まで止まりどころがなかったシムーン始動で、メインギミックを潰さずに1妨害立てられるというのは非常に強力だと感じます。

さらに、これは<真紅眼融合>との大きな違いで、<フュージョン・デステニー>の素引きがめちゃくちゃ強いです。モンスターを展開した後に発動すれば、その後の闇HERO縛りもなんの意味もありません。デッキの中の不純物が減るという点でもデストロイフェニックスガイの出張は優秀であると感じました。

 

逆に、今回使用したデッキだと、思ったよりEXでやりたいことが多かったため、<金満で謙虚な壺>のコストに悩みました。手札次第で微妙に不要となるカードが変わる上、先攻カリユガを返された時のケアをする、となると思った以上にコストが重たかったです。実際に、シムーンや旋風を引き込んで展開できた場面もあったので強いは強いのですが、一考の余地がありそうです。

 

デストロイフェニックスガイをより生かすために...

今回の結果を踏まえ、BFデッキを新たに組み直すことにしました。デストロイフェニックスガイを得たので、昔のような構築に戻せるのではないかと、考えたからです。どのような構築になったのかについては、後編の記事で紹介いたします。それでは、また次の記事もよろしくお願いいたします。