知識と日陰の備忘録

遊戯王に関することをそこはかとなく書きます

2020年10月新制限下でのBFについて〜使用理由は「愛」〜

こんにちは!週末遊び散らかしてたアキーシャです!完全な休日が1日しかないので休みたいと言う気持ちと遊びたいと言う気持ちがぶつかり合った結果遊んでしまいました。肉食ったりオンラインで遊戯王したり鬼滅の映画見たりと割とアクティブな週末でございました。鬼滅の映画、内容は全て知っているのですがやっぱり声と動きがつくと全然違う印象で見えますね〜。普通に面白かったです。上映終了後の喫煙所の混み具合ですげー人気なんだなと再認識致しました。

 

話したいのは鬼滅のことではないのです。オンライン遊戯王の方です。某大学のサークルの活動にお邪魔したのですが、割と緩い雰囲気で何しても良さそうな感じだったので、ひたすら環境外のデッキを握って遊んでました。その中でも一番握ったと言うか調整のために握るつもりでいたのが10年来の相棒、BFでございます。

 

過去にも何度かBFについては記事を書いておりまして、2020年7月環境ではシングル公認大会で優勝することもできました。

 

 

www.yp-knowledge.com

 

メインプランはこの記事の時と同じものを採用できるのですが、10月制限改定が追い風となってしまいなかなか厳しい状態になっております。今回の記事では、BFを取り巻く現状と、一旦区切りのついたデッキレシピをご紹介したいと思います。

 

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BFを取り巻く現状

 

① <墓穴の指名者>準制限による影響

BFのデッキ構築の際の型はいくつかありますが、メジャーであるのはやはり<黒い旋風>でのサーチを起点とした展開型のデッキではないかと思います。過去にデュエリストパックでBFの新規がきた際も、<黒い旋風>を安定供給してエースを立てると言う方針での強化でしたので、間違いないかと思います。かつてはシンクロデッキとして活躍したBFも、今ではリンク素材を簡単に供給できると言う点から、リンク召喚をギミックに使用する場合が多く、アキーシャもこれを採用しています。そうなるとやはり怖いのは手札誘発ですね。その手札誘発に対してのカウンター札の1つとして有効なのが<墓穴の指名者>だったわけですが、こいつが準制限になってしまいました。単純に、手札誘発への貫通力が下がってしまったわけですね。

 

じゃあ、誘発をケアして動いて貫通できるか?結論から言って、残念ながらBFにそれは基本的にできません。よほど手札が上振れた時でないと、基本展開での誘発の貫通力は非常に弱いです。と、言うのも、BFにはまだリンクモンスターが来ておらず、それどころかX、Pもいません。過去に活躍した<黒い旋風>に依存しており、テーマ内ギミックとしては数年前と同じことをするしかない、しかも強いカードが禁止されていると言う状態です。とてもじゃないですが、テーマ内のカードパワーでは、現代カードのパワーに到底太刀打ちできません。

 

② テーマ外や汎用カードの力を借りるとして...

完全耐性NTR効果を持つ最強のエース<BF-フルアーマードウィング>にアクセスするための手段の最有力候補である<BF-毒風のシムーン>の効果を使用すると闇属性の特殊召喚縛りがつきます。闇属性テーマである<RR>なんかであれば、途中の展開に組み込むことが可能ですが、先攻で最終盤面に立てたい<王神鳥シムルグ>や<双穹の騎士アストラム>に行くのが若干難しいです。フルアーマードを諦めれば道は広がるのですが、それだともうBFデッキである必要性が全くなくなってしまうのでここでは検討外としたいです。なかなか難しい状況にあります。

 

③ 蛇ドラグーンルートの消滅

<超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ>が禁止になったので、シムーン初動の盤面がかなり弱くなりました。闇属性縛りの中で出せる最高クラスのスペックであるドラグーンと完全耐性のフルアーマードを両抜きできるカードはそうそうなかったので、非常に強かったんですね。なんなら相手ターンにアストラムたつことも手札によっては可能だったので。下振れ手札ケア用でもあった蛇ドラグーンがなくなったので、本格的にBFとしての動きをしていくほかなくなりました。

 

以上3点の向かい風を受けながら、BFが戦っていく術を真剣に考えることにしました。

 

BFの強みは何か?

 

BFの強みはなんと言っても、通常召喚が全てサーチ効果に繋がり、サーチ先が特殊召喚可能であると言う点にあります。これによって、1度の召喚権が大量展開につながっていくわけです。「ゼピュロス+旋風or1枚」で強力な盤面が構築できる点は現在でも変わらないので、このルートは採用したいです。(詳しくは「BF 展開」などで検索してみると見つかると思います。)ですので、今回はもう一つの強みである、「シムーン+コスト」からフルアーマードウィングが確定する部分をどう活かすかと言う点を考えていきたいと思います。

 

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フルアーマードウィングの強いところはなんと言っても完全耐性です。除去手段がリリースと戦闘に限られます。しかも、ニビルの効果ではリリースされないと言う強みも持ってます。シムーン展開であれば、5回目の特殊召喚までにフルアーマードを立てておくことができ、がら空きを防ぐこともできます。

弱いところは、相手ターンに妨害をしけないのと、現代遊戯王が3000打点を余裕で踏み越えてくると言う点です。妨害がしけない点については、フルアーマードが生き残りさえすればなんとかなるので、ネックとなるのは3000打点を突破してくるとことです。「効果を受けない」テキストを持っているため、<見習い魔嬢>のようなステータスアップも受け付けません。ですので、最低限、戦闘で守ることのできるような盤面にしておくことが重要になります。

 

これに加えてBFの強みは、<王神鳥シムルグ>をかなり簡単に立てられると言う点にあります。これにより、従来苦手だった長期戦にもだいぶ対応できるようになりました。シムーンルートとシムルグルートを併用して戦っていく構築にしていくことで、バランスよく戦えるのではないかと考えました。

 

シムーンルート、どうするよ?

 

最大の問題はこれです。闇属性縛りがつく中で、フルアーマードウィングを立ててそれを守ることができるカードを並べると言うのがなかなかに難しい。「フルアーマード+マスカレーナアストラム」を作るには、「シムーン+コスト+BFor旋風」となるので、メインギミックとして考えるのは流石に都合が良すぎると言うところ。

 

そこで活躍するのが<幻影騎士団ラスティ・バルディッシュ>です。

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闇縛りの中で出せるリンク3モンスターであり、デッキからファントム魔法罠を引っ張ってこれる点が強いです。これで<幻影霧剣>を持ってくれば、効果無効の妨害に加えて戦闘も防げます。<RR-ワイズ・ストリクス>に1枚付け加えれば出せますし、デッキから<幻影騎士団シェード・ブリガンダイン>を持ってくる動きにもつながりますので、さらに展開を伸ばすことも可能です。<幻影霧剣>の対象になったモンスターは攻撃対象に選択できなくなりますが、効果を受けないフルアーマードウィングであれば問題なく攻撃することができます。(<幻影霧剣>の「攻撃対象に選択できない」効果は、装備モンスター以外に適用される効果なのです!)戦闘で倒せない相手ならフルアーマードでパクっちゃいましょう。

 

幻影騎士団の力を借りれば、闇属性縛りの中でも展開を伸ばすことができ、妨害を敷くことができます。初動パターンが増えれば安定性も増すので、このギミックもデッキに組み込んでいくことにしました。

 

デッキレシピ紹介

 

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と言うわけでこのような構築になりました。先行なら先述の2つのパターンのどちらかで制圧、後攻ならワンキルを目指します。再度デッキは戦後によって必要なカードを入れ替え、とにかく展開を通すことを目的としています。サイドデッキの<ダークシムルグ>は、お互いにカードをセットできなくなるため、罠を活用する相手に対しイージーウィンを狙えます。<王神鳥シムルグ>のリンク先に出せば対象にとられなくなるので、対処法がかなり制限されます。

 

エクストラにいる2体のXモンスターをピックアップします。

 

★CNo.05 亡朧龍カオス・キマイラ・ドラゴン

闇属性縛りの中で、ソウルシェイブフォースを使うためのエクシーズ先。主にシムーン始動下で使います。展開を伸ばしたり、ヴァレルソードでワンキルする時に使ったりします。正直なくてもいいカードですが、あるとどうしようもない状況をいくらか解消できるのであると便利な一枚です。

 

★ヴェルズ・ナイトメア

闇属性素材指定のランク4。特殊召喚モンスター限定の月の書です。どうしようもない手札の時にも使えますし。上振れ手札の時にも使えます。シムーン縛り下でも出せます。なかなか器用なやつです。

 

マッチでの勝利を目的とした構築にしています。先攻が確定しているサイドチェンジでは中身をそれほどいじる必要はありません。罠型が相手ならダムルグを入れましょう。後攻が確定している場合には、相手を妨害した上で、ワンキルできるよう、<ライトニング・ストーム>、<禁じられた一滴>、<レッドリブート>を入れましょう。後攻スタートの場合は初動にかかわらずヴァレソを目指すので、幻影セットは抜いてしまって構いません。

 

デッキの長所・短所

 

長所は、制圧力、瞬発力、展開力、初動パターンの豊富さが挙げられます。1枚初動はありませんが、初動になりうる組み合わせが結構あります。初手に3枚BF引いて誘発よけられれば大体勝てます。とにかく、短いターンでの決着に特化したデッキにしました。

 

短所は息切れの速さと展開の中で誘発を回避する方法がない点、そしてデッキに不純物が多いことにあります。正直、BF関連カード以外に初手にあって嬉しいカードがあんまりないです。マジで指名者くらいです。ただ、この枚数あると展開中にサーチするカードを大体1枚は初手に握ってしまいますのでそれを覚悟した上でデュエルせねばなりません。手札事故が最大の敵となります。

 

調整を続けてきて思ったこと

 

正直、BFは今かなり限界に近い状態に立たされていると思います。はっきり言ってテーマとして戦うのは無理に近い状態です。もっとBFを生かして戦い、最終盤面にもBFを残したいと思って色々と考えたのですが、足りない要素が多すぎます。せめてカウンター罠である<ブラックバード・クローズ>や、バック除去の<デルタ・クロウ-アンチ・リバース>に触る手段が誕生しないと、無理すぎます。他テーマを頼っても、あくまで展開補助と盤面構築しかできず、BFの手が届かないところを埋めてくれているわけではありません。かつて環境を支配し、人気だったテーマであることからも、やはりここでもう少しテーマとして戦えるような強化が欲しいところです。でないと、「これ別にBFじゃなくてもよくね?」ってなります。かく言う私がなっています。それでも使い続けるのは、長年連れ添った相棒に対する「愛着」でしかないです。

 

こんな強化が来ないかな〜

 

一応ストラクテーマ投票に名を連ねていましたので、何かしらの強化がくることは期待しております。こんなカードが来ないかなぁと言う妄想を垂れ流しにしてこの記事を終わりにしたいと思います。

 

レベル2、自己特殊召喚効果付きチューナー

レベル4BFと組み合わせて<BF-星影のノートゥング>になれます。ノートゥングは召喚権を増やせるため、<黒い旋風>との相性が良く、デッキに採用するBFモンスターを増やすことに価値が生まれます。悪用防止の闇縛りがついてもいいので、そろそろレベル2の特殊召喚チューナーが欲しいですね。

 

BFと記された魔法罠に触るカード

<黒い旋風>だけではなく、BFにはテーマないサポートの魔法罠がいくつかあります。ですが、これまで、それらをサーチできるカードは1枚も出ていません。現代遊戯王では、テーマ内であれば対応カードをサーチできると言うのが当たり前になっているため、そろそろBFにもそう言うカードが欲しいですね。発動時の効果処理でサーチしたいなぁ。もちろん闇縛りつけてください。

 

BF版ワイズストリクス

マジで欲しい。デッキリクルはあっても許されると思います。旋風反応しないし。リンク素材縛りもつけてください。闇縛りもつけてください。じゃないと壊れるか悪用されるかになるので。

 

制圧効果もちシンクロモンスター

BFの永遠の課題の一つ。相手ターンで基本的に無力です。ターン1効果無効くらい欲しいですね〜。

 

ざっとこんな感じです。割とありそうな強化を考えてみました。セレクション10は密かに期待しております。シャドール使いの方には大変申し訳ありませんが、私はシャドールを今後絶対に許しません。

 

まとめ

と言うわけで、BFの構築に苦戦した話と苦戦の中から生まれたデッキレシピ、そして欲しい教科の方向性についてつらつらと書いてきました。BFを愛してやまないデュエリストの心に少しでも刺されば嬉しいです。きっと強化が来ると信じているので、気長に待つことにします。それでは今回はこの辺で〜。

 

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