結局強いの?<金満で謙虚な壺>を使ってみた〜採用先はこのデッキだ!〜
こんにちは!彼女の妹と謎に仲良くなってしまっているアキーシャです。彼女は僕のことをあだ名で読んでいるのですが、妹さんは僕の本名を下の名前で呼んでいます。僕自身も呼ばれ慣れていないのでめっちゃ違和感ありますし、彼女は彼女で「私より先に名前呼びするなんて!」と謎の対抗心を燃やしております。週末に3人で遊び行く約束になっており、初めて対面でお会いするので、すでに緊張し始めております...
彼女とその妹、ではありませんが、似て非なるもの2つが組み合わさるととんでもないものが生まれてしまうことが度々あります。こと遊戯王において有名なのはやはり「〇〇で××な壺」ですね。「〜な壺」という複合系でない壺も含め、遊戯王にいくつか壺が存在しますが、2つ合わさった壺が初めて登場したのは今から10年前のこと。<強欲で謙虚な壺>ですね。スーパーレアということもあり相場が大変なことになっていたのを覚えています。米版シクとか半端なかったですね笑 当時の環境はとりあえずモンスター立ててサーチするだけでも強かったので、展開系のデッキであるBFにすら採用される最強の汎用カードでした。
その後の壺シリーズは何度も再録され、最新だった<強欲で金満な壺>も大変入手しやすくなりました。そんな中登場したのが<金満で謙虚な壺>です。今回は、このカードの使い方を、実際にデッキに投入して使ってみた感想を交えながら紹介していきます。
重要なのは差別化
同じくEXデッキをコストにする<強欲で金満な壺>との差別化が大きな問題となってます。
・<強欲で金満な壺>
①除外枚数が3枚か6枚で選択可能
②除外カードはランダム
③最大2ドローできる
④メイン1開始時のみに発動可能
⑤発動以降、効果でドローできない
これが差別化に関わりそうなポイントですね。では比べてみましょう。
・<金満で謙虚な壺>
①除外枚数が3枚か6枚で選択可能
②除外カードは選択可能
③増える手札は1枚
④発動タイミングに制限はない
⑤発動以降、効果でドローできず、与える全てのダメージが半分になる
大きな差別化は②と③になるかと思います。コストで消し飛ぶカードが選べるので、最低限の展開が保証できますし、ゲームプランを安定させることができるという点では<金満で謙虚な壺>が勝っています。対して③の部分では取れるアドの違いを示しています。単純なアド枚数ではプラス1枚になりうる<強欲で金満な壺>の方が勝っています。この点を踏まえて、どのようなデッキで採用するかを考えていく必要があるでしょう。
これに加えて、<金満で謙虚な壺>が勝っていると言えるてんがもう一つあります。それは「効果自体が擬似サーチである」という点です。手札の枚数が多いことは確かにデュエルにおいて重要なファクターですが、「必要なカードを必要な時に手札に持っておく」ことも非常に重要になります。ですので、<金満で謙虚な壺>を最大限活かすためには以下の2点を満たしていることが条件となるのではないかと考えました。
条件①:EXデッキを使用するが、必要なカードが少ないデッキ
条件②:特定のカード(展開のエンジンやシステムカード)を引き込む必要がある
単純にカードを引いてデッキを回して手札補充をしたいのであれば<強欲で金満な壺>を、どうしても手札に欲しいというカードをサーチしたいのであれば<金満で謙虚な壺>を採用すると良いのではないかと考えました。
こんなデッキに採用したよ!
というわけで、先ほどの条件を満たしつつ、実際に採用して強かったデッキをご紹介いたします。アキーシャの持っているデッキでしか検証していないので持ってないテーマについての相性は全く考察しておりませんので悪しからず。
① サンダードラゴン
言わずと知れた環境デッキ。初動になるカードが多く、事故率はだいぶ下がってきていますが、強カードが規制されており動きはできても超雷龍のみエンドで返される、なんてこともしばしば。そこで、より強固な盤面を築くために擬似サーチカードが有効です。<混沌領域>や白黒を引いて<天球の聖刻印>に変えたりという動きもよりしやすくなるのでおすすめです。また、<雷劫龍-サンダー・ドラゴン>であれば裏除外を戻すこともでき、必要になったEXモンスターを呼び戻すことができます。コストがコストとして機能していない点がなんともセコくて強いですね。
② 蟲惑魔
一定の盤面を作らなければどうしようもないデッキです。とにかく蟲惑魔モンスターを引かねば動けず、通常罠も欲しいです。また、相手の行動を可能な限り縛りたいので、強力な罠も欲しいところ。引きたいカードが多く、引かねばどうしようもないカードもあるので、状況に応じて使い分けられる擬似サーチが非常に強いです。
③ ブラックマジシャン
リンクスでも紙でも、「陣ナビ」や「陣魂」が強く、状況に応じて必要となるサポートカードが異なっているため、とにかくいろんなカードを手札に加えておきたいデッキです。また、デッキトップ操作効果もいくつかあるため、確定サーチカードとして<金満で謙虚な壺>を活用できます。一番嬉しいのは、<黒の魔導陣>で見えた<ティマイオスの眼>を持ってこれるようになったことかなと思います。そもそもの初動のサーチカードに触りやすくなったのも嬉しいですね。ただし、壺を使ってしまうと各種ドロー効果は使えなくなってしまうのでその点は注意が必要です。
展開系のデッキでの採用を試みる
ここまでは、エクストラデッキのスロットにかなり余裕があるデッキでの採用結果を紹介しましたが、実はアキーシャはもう一つ、採用を検討しているデッキがあります。それがBFです。類似の擬似サーチ効果を持つ<強欲で貪欲な壺>ですが、特殊召喚制限効果を持つにも関わらず、過去の環境ではBFデッキに普通に採用されておりました。これは環境の速度の違いと言われればそれまでなのですが、<黒い旋風>というシステムカードを引き込むことで展開が始まるというデッキの特性上、擬似サーチカードが有用であるのはいうまでもありません。しかも<金満で謙虚な壺>であれば特殊召喚制限は付かない...弱いわけはないと思います。問題はEXを何枚飛ばすかという話ですね。最終盤面にヘイカンフルアーマードを何がなんでも置くことを目的としたEX構築にすれば意外といけるのではないかと画策中でございます。これについては何か面白いことを思いつけば後日別記事にて紹介したいと思っております。
まとめ
<金満で謙虚な壺>の利点と採用に値する条件、及び実際に採用してみたデッキを紹介いたしました。今後もいろいろ試していこうと思っています。それではまた、次の記事で〜。